こんにちは!
PHPのLaravelやJavaScriptでWeb開発をしているフリラーンスエンジニアのファドと申します!
こちらの記事はターミナル教材のWindows版の記事になります。
MacOS版のターミナル教材は下記リンクから直接教材へ飛ぶことができます。
Ubuntuとは
WindowsではMacのようにターミナルがはじめから使用できるようになっていません。
そのため、Ubuntuをインストールして使用していきましょう!
Ubuntuとは、キーボードからコマンドと呼ばれる命令文を打ち込んでPCに命令をするためのアプリです。
Ubuntuでは、専用のコマンドを使ってOSの機能を実行したり、ディレクトリ内のファイルを管理したり、実行することができます。
もし、Ubuntuがインストールできていない場合は以下の手順を参考にWSL2のインストールのインストールを行い、Ubuntuが使用できるようにしましょう。
WSL2のインストール
WSLはWindows Subsystem for Linux
の略で、Windows上でLinux環境を実行することができます。
Macの場合、ターミナル(terminal)
というアプリケーションでLinuxコマンドを実行することができますが、WindowsはデフォルトでLinuxコマンドを実行できないので、WSL2
をインストールします。
画面左下の検索窓(Windowsマークの隣)でPowerShell
と検索し、Windows PowerShell
を選択して、管理者として実行する
をクリックしてください。
管理者で実行できたら、下記画像の通りwsl --install
と入力し、エンターを押してください。
ちなみに、テキストを入力してエンターを押すことをコマンドを実行する
などと言います。
下記画像のようになれば、WSL2のインストールは完了です。
WSL2を有効にするためには再起動が必要なので、パソコンを再起動
してください。
万が一、下記画像のようなエラーが発生した場合はWindowsのアップデートが必要です。
Windowsのアップデート方法は、画面左下のWindowsマーク
をクリックして、設定
をクリック、Windows Update
をクリックして、更新プログラムの確認
をクリックすると最新のWindowsにアップデートすることができます。
参考URL:Windows の更新
アップデートが完了次第、PowerShellにて管理者としてwsl --install
を実行しましょう。
WSL2の設定
再起動後、自動でUbuntu
というアプリケーションが起動されます。
※自動でUbuntu
が起動しない場合は、画面左下の検索窓(Windowsマークの隣)でUbuntu
と検索し、開く
をクリックしてください。
Ubuntuが起動したら、画面に従ってユーザー名
とパスワード
を設定してください。
ここで設定したユーザー名とパスワードは忘れないようにしましょう。
※パスワード入力時は何も表示されませんが、気にせず入力してください。
ユーザー名とパスワードが設定できると下記のような画面になります。
これでWSL2の準備は完了です。
なお、以降Ubuntu
アプリのことをターミナル
と表記致します。
「ターミナル
でコマンドを実行してください。」という指示があった場合は、Ubuntu
アプリでコマンドを実行してください。
また、万が一下記画像のようなエラーが出た場合は、BIOS
の設定変更が必要になります。
BIOSの起動方法は、基本パソコン起動直後のメーカーロゴ表示中にDelete
キーかF2
キーを押すことが一般的ですが、パソコンメーカーによって異なります。
ご自身のパソコンメーカー名でBIOSの起動方法を調べてください。
例えば、「Lenovo」の場合は、Lenovo BIOS 起動方法
などで検索してください。
自作PCを使用している方は、マザーボードのメーカー名で検索してください。
BIOSを起動できた方はVirtualization Technology
をEnable
にしてください。Virtualization Technology
の場所もパソコンメーカーで異なるので、パソコンメーカー名 Virtualization Technology Enable
などで検索してください。
無事にVirtualization Technology
をEnable
にできたら、保存してBIOSを終了してください。
その後、画面左下の検索窓(Windowsマークの隣)でUbuntu
と検索し、開くをクリックしてください。
そして、画面に従ってユーザ名とパスワードを設定してください。
※パスワード入力時は何も表示されませんが、気にせず入力してください。
Ubuntuの使い方
では早速Ubuntuを使ってみましょう!
画面左下の検索窓(Windowsマークの隣)でUbuntuと検索し、Ubunts on Windowsを選択して、管理者として実行するをクリックしてください。
Ubuntuを開くと以下の画像のようになりましたね!
【初期設定で設定した名前】:~ $
上記のように表示されていますね!
Ubuntuを開いた場合には、\Linux\Ubuntu\home\【初期設定で設定した名前】のディレクトリを参照している状態になります!
ここまでで、Ubuntuの開き方について学んだので、次は、Ubuntuでどのようなことが行えるのかについて説明していきます!
Ubuntuでできること
Ubuntuではキーボードを使って特定の文字を打つことで、マウスの操作でできることや、マウスの操作ではできないコンピュータの細かい設定や、特別な操作
ができます。
ひとまずは、上記の理解でOKです!
ここから、実際にUbuntuを使っていろいろな操作を行っていくので、どんな操作が行えるのかを一緒に学んでいきましょう!
コマンドの見方
Ubuntuで実施するコマンドの見方について説明していきます!
この後のレクチャーで以下のコマンドをUbuntuで実行してみましょう!
というような表現のあとに、以下のようなコマンドが記載されています。
$ cd Desktop
$ ls
$ pwd
見本通りにUbuntuでコマンドを実行する場合には$
以降のコマンドを実行するようにしましょう!
上記の例の一行目$ cd Desktop
を実行する場合にはUbuntuでcd Desktop
というコマンドを実行するということです!
では、なぜ$
マークが付いているのかというと、$
マークを付けることによって、Ubuntuで実行するコマンドであることをひと目で認識してもらえるからです!
また、この教材では$
マークを使っていますが、Web上にある他の記事には%
マークを使用してUbuntuで実行するコマンドであるということを表現している記事もあるので、そのような記事を見かけた場合には%
マーク以降のコマンドを実行すれば良いということも覚えておきましょう!
cdコマンド
cdコマンドを使用することでディレクトリを移動すること
ができます!
基本的な使い方は以下です!
$ cd 【移動したいパス】
基本的な使い方がわかったところで、cdコマンドを実際に使用するために移動を行うためのファイルを新規で作成しましょう!
①エクスプローラーを開き、以下のURLまで移動\\Linux\Ubuntu\home\【初期設定で設定した名前】
②以下の画像を参考にDesktop
というディレクトリを【初期設定で設定した名前】のディレクトリに作成しましょう!
以下の画像のようになれば作成完了です!
ここまでできたら、Ubuntuを開きましょう!
Ubuntuが開けたら以下のコマンドをUbuntuで実行してみましょう!
$ cd Desktop
コマンドを実行してみると以下のようにディレクトリを移動することができます!
これで、【初期設定で設定した名前】というディレクトリにいましたが、Desktopディレクトリに移動ができました!
lsコマンド
lsコマンドではディレクトリのファイルを表示する
ができます!
基本的な使い方は以下です!
$ ls 【確認したいパス】
基本的な使い方がわかったところで、以下のコマンドをUbuntuで実行してみましょう!
$ cd Desktop
$ ls
コマンドを実行してみると以下のようにDesktopディレクトリにあるファイルを表示させることができます!
現在私のDesktopデジレクトリ内には、test.txtというファイルしか存在していないので、そちらのファイルしか表示されていません。
実行したパソコン内のDesktopディレクトリ内のファイルが表示されていればOKです!
念のためにエクスプローラーでも確認してみましょう!
このようにtest.txtしか存在していないので、lsコマンドを実行するとtest.txtのみが表示されるという結果になりました!
cdコマンドとlsコマンド
ここまでで、cdコマンドとlsコマンドの基本的な動きを学ぶことができたので、cdコマンドとlsコマンドを駆使して、他のディレクトリに移動してから、ディレクトリの移動が完了しているのかを確認してみましょう!
確認のためにエクスプローラーからDesktopディレクトリ内にcdCheck
というディレクトリを作成してください!
今作成したcdCheckディレクトリにcdSuccess.txt
というファイルを作成しましょう!
これで、cdCheckディレクトリに移動した場合にlsコマンドを実行するとcdSuccess.txt
が表示されれば、cdコマンドでcdCheckディレクトリに移動が完了したことがわかるようになりました!
ここまでできたら、早速Ubuntuで確認していきましょう!
以下のコマンドをDesktopディレクトリで実行しましょう!
$ ls
$ cd cdCheck
$ ls
画像のように実行し、cdCheckディレクトリ内のcdSuccess.txtが表示されていればOKです!
また、以下のようにコマンドを実行することで、現在いるディレクトリのひとつ上の階層のディレクトリへ移動することもできます。
$ cd ../
例えば、cdCheckディレクトリ内で実行するとDesktopディレクトリへ移動することができます!
こちらも覚えておくと便利なので、覚えておきましょう!
pwdコマンド
pwdコマンドを使用することで対象のファイルやディレクトリのパスを確認すること
ができます!
基本的な使い方は以下です!
$ pwd 【確認したいパス】
基本的な使い方がわかったところで、早速pwdコマンドを使用してみましょう!
以下のコマンドをDesktopディレクトリで実行しましょう!
$ pwd
画像のようにDesktopディレクトリのパスが表示されていればOKです!
touchコマンド
touchコマンドを使用することでファイルを作成すること
ができます!
基本的な使い方は以下です!
$ touch 【作成したいディレクトリのパス】/【作成したいファイル名】
基本的な使い方がわかったところで、早速touchコマンドを使用してみましょう!
以下のコマンドをDesktopディレクトリで実行しましょう!
$ touch sample.txt
画像のようにDesktopディレクトリにsample.txtが作成されていればOKです!
mkdirコマンド
mkdirコマンドを使用することでフォルダを作成すること
ができます!
基本的な使い方は以下です!
$ mkdir 【作成したいディレクトリのパス】/【作成したいフォルダ名】
基本的な使い方がわかったところで、早速mkdirコマンドを使用してみましょう!
以下のコマンドをDesktopディレクトリで実行しましょう!
$ mkdir sample
画像のようにDesktopディレクトリにsampleが作成されていればOKです!
cpコマンド
cpコマンドを使用することでファイルをコピーする
ことができます!
基本的な使い方は以下です!
$ cp 【コピー元のファイルのパス】 【コピー先のファイルのパス】
基本的な使い方がわかったところで、早速cpコマンドを使用してみましょう!
以下のコマンドをDesktopディレクトリで実行しましょう!
$ cp sample.txt sample2.txt
画像のようにDesktopディレクトリにsample2.txtが作成されていればOKです!
mvコマンド
mvコマンドを使用することでファイルを移動させたり、ファイル名を変更したりする
ことができます!
基本的な使い方は以下です!
$ mv 【移動元のファイルのパス】 【移動先のファイルのパス】
基本的な使い方がわかったところで、早速mvコマンドを使用してみましょう!
以下のコマンドをDesktopディレクトリで実行しましょう!
$ mv sample.txt sample/sample3.txt
画像のようにsample.txtがDesktopディレクトリからsampleディレクトリ内に移動し、名前がsample3.txtになっていればOKです!
rmコマンド
rmコマンドを使用することでファイルやディレクトリ削除する
ことができます!
基本的な使い方は以下です!
$ rm 【削除対象のファイルのパス】
基本的な使い方がわかったところで、早速rmコマンドを使用してみましょう!
以下のコマンドをDesktopディレクトリで実行しましょう!
$ rm sample2.txt
画像のようにsample2.txtがDesktopディレクトリから削除されていればOKです!
ディレクトリを削除する場合には以下のようにします。
$ rm -r 【削除対象のディレクトリのパス】
実際にディレクトリを削除してみましょう!
以下のコマンドをDesktopディレクトリで実行しましょう!
$ rm -r sample
画像のようにsampleディレクトリがDesktopディレクトリから削除されていればOKです!
catコマンド
catコマンドを使用することでファイルの中身を確認する
ことができます!
基本的な使い方は以下です!
$ cat 【確認対象のファイルのパス】
基本的な使い方がわかったところで、早速catコマンドを使用してみましょう!
catコマンドを使用する前に準備を行いましょう!
Desktopにtest.txt
を作成しtest.txt
の1行目にtestFileと記述しましょう!
これで準備は完了です!
以下のコマンドをDesktopディレクトリで実行しましょう!
$ cat test.txt
画像のようにtest.txt
に記述した、testFileが表示されていればOKです!
grepコマンド
grepコマンドを使用することでファイルから特定の文字列(文字のパターン)が存在するか検索する
ことができます!
基本的な使い方は以下です!
$ grep 【検索する文字列】 【検索対象のファイルのパス】
基本的な使い方がわかったところで、早速grepコマンドを使用してみましょう!
grepコマンドを使用する前に準備を行いましょう!
Desktopのtest.txt
を以下のように編集しましょう!
testFile
textFile
sampleFolder
sampleFolder2
これで準備は完了です!
以下のコマンドをDesktopディレクトリで実行しましょう!
$ grep test test.txt
これで、test.txtファイル内のtext
という文字列が含まれている行を取得することができます!
画像のようにtest.txt
に記述した、testFileが表示されていればOKです!
次に以下のコマンドをDesktopディレクトリで実行しましょう!
$ grep sample test.txt
これで、test.txtファイル内のsample
という文字列が含まれている行を取得することができます!
画像のようにtest.txt
に記述した、sampleFolderとsampleFolder2が表示されていればOKです!
grepコマンドには以下のようなオプションをつけることができます!
すべて覚える必要はありませんが、一度すべてのオプションを使用してみて、動きを確認してみましょう!
オプション | 説明 |
---|---|
-i | 大文字と小文字を区別せず検索する |
-E | 拡張正規表現で検索を行う |
-e | 一致処理に指定した正規表現を使う |
-v | 一致しないものを検索する |
-n | 検索結果に行番号を表示する |
-l | 検索結果にファイル名のみ表示する |
-h | 検索結果にファイル名を表示しない |
-o | 検索結果に一致した文字を表示する |
-C | 検索結果に一致した箇所から前後に指定した行数表示する |
-r | ディレクトリ内も検索対象とする |
-L | 検索した結果、該当しなったファイルを表示する |
viコマンド
viコマンドを使用することでファイルの編集をする
ことができます!
基本的な使い方は以下です!
$ vi 【編集対象のファイルのパス】
基本的な使い方がわかったところで、早速viコマンドを使用してみましょう!
以下のコマンドをDesktopディレクトリで実行しましょう!
$ vi test.txt
画像のようにtest.txt
に記述した内容が表示されていればOKです!
ファイルの中身を編集して見ましょう!
Ubuntuで、キーボードのi
を押しましょう!
以下の画像の下部に注目してください。
INSERTと記述されていますね!
これでtest.txt
を編集する準備ができたので、編集してみましょう!
以下の画像のようにviTest
という文字を追記してみましょう!
これで編集は完了しましたので、以下の流れに沿って編集内容を上書き保存しましょう!
①Escキー
を押す
②:
を押す
③wq!
を押す
これで、上書き保存が完了しました!
編集が完了したかをcatコマンドで確認しましょう!
以下のコマンドをDesktopディレクトリで実行しましょう!
$ cat test.txt
test.txt
の内容が以下の画像のように編集されていればOKです!
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