はじめに
Laravelの開発環境を構築する方法はいくつかありますが、今回は公式ドキュメントでもおすすめされている「Laravel sail」を用いた環境構築を行っていきます。
Laravel sailでは、Dockerを使用した環境構築をすることができます。
ただし、Dockerの経験がない人でも簡単にLaravelの環境構築ができる機能となっており、安心して環境を構築することができます。
また、WindowsとMacで多少構築方法が違うので、今回はMac版について解説していきます!
Windowsを使用している人は下記の記事を参考にしてください。
環境構築
MacでLaravel sailを使用するためには、Mac本体の設定変更
とDocker Desktop
が必要になります。
なお、MAMPなど他の仮想環境を使用している場合は必ずOFFにしておいてください!
設定変更
まずはMac本体の設定から変更していきます。
OSのバージョン差異によって設定方法が下記説明通り行かない場合がございます。
その場合は「mac フルディスクアクセス 設定」などで検索してみてください。
まず画面左上の「アップルマーク」をクリックして、「システム環境設定」をクリックしてください。
システム環境設定が開くので、「セキュリティとプライバシー」を選択して、「フルディスクアクセス」をクリックしてください。
「ターミナル」のフルディスクアクセスをONにしてください。
なお、オンにするとパスワードの入力を求められるので、Macのパスワードは適宜入力してください。
パスワードの入力が完了すると、ターミナルを再起動するか聞かれるので再起動してしまいましょう。
※自動的に再起動がされない場合は、手動でターミナルを再起動してください。
ターミナルが再起動されればMacの設定変更は完了です。
Docker Desktopのインストール
Docker Desktopのインストール手順は頻繁に変更されるので、万が一説明通りいかない場合は「mac docker desktop インストール」などで検索をしてみてください!
MacのCPUチップを確認
2023年4月現在、MacにはIntel製のチップ
とApple製のチップ
の2種類が存在しています。
チップによってDocker Desktopのダウンロード方法が違うので、まずはご自身のMacがどちらのチップなのかを確かめておきましょう。
「アップルマーク」をクリックして、「このMacについて」をクリックして下さい。
「概要」をクリックしてチップを確認して下さい。
下記画像のようにApple M1
やApple M2
などとなっている場合はApple製チップです。
下記画像のようにIntel Core i7
などとなっている場合はIntel製チップです。
ご自身のMacがApple製チップとIntel製チップのどちらなのかは覚えておきましょう!
インストール
次に「Docker Desktop」をインストールしましょう。
下記URLからDocker Desktopをインストールして下さい。
https://www.docker.com/products/docker-desktop/
URLにアクセスすると下記のような画面が出てきます。
ご自身のチップに合う方のボタン(赤枠で囲われている)をクリックして下さい。
Intel製のチップの方は青いボタンの「Download Docker Desktop Intel Chip」をクリックしてください。
Apple製のチップの方は「Apple Chip」をクリックしてください。
どちらかのボタンをクリックすると、チップに合ったDocker.dmg
ファイルがダウンロードされるので、ダウンロードしたDocker.dmg
をダブルクリックして下さい。
下記画像のようなウィンドウが出てくるので、そのウィンドウ内で「Dockerアイコン」を「Applications」フォルダにドラッグ&ドロップしましょう。
これでDockerのアプリケーションがApplications(アプリケーション)フォルダにインストールされました。
さっそくApplications(アプリケーション)フォルダにあるDocker.app
を起動してください。
警告が表示されますが、「開く」をクリックして下さい。
アクセス権限の可否を聞かれた場合は「OK」ボタンをクリックして、Mac本体のパスワードを入力して下さい。
これでDocker Desktop
のインストールは完了です。
Laravelプロジェクトの作成
すべての準備が整ったので、Laravel sailを使用してLaravelの開発環境を構築していきます。
今回はデスクトップにLaravel
フォルダを作成し、その中にfirst-app
フォルダを作成してから、first-app
フォルダ内にLaravelのファイル一式を格納します。
ターミナルを起動して、下記3つのコマンドを実行して下さい。
$ cd ~/Desktop
$ mkdir Laravel
$ cd Laravel
上記コマンドを入力するとデスクトップにLaravel
フォルダが作成され、ターミナルでLaravel
フォルダが選択状態になります。
次に下記コマンドを入力して下さい。
$ curl -s "https://laravel.build/first-app" | bash
これでLaravelファイル一式のダウンロードが始まります。
コマンド内にfirst-app
と記述してありますが、これがLaravelのファイル一式を格納するためのフォルダ名になります。
例えば、first-app
をmy-app
などに変更してコマンドを実行すると、Laravel
フォルダ下にmy-app
フォルダが作成されます。
Docker is not running.
などのエラーでダウンロードが始まらない場合は、Dockerのアプリケーションが開いているか確認しましょう。
なお、途中で下記画像のようにMacのパスワード入力が求められることもあるので、求められた場合は入力して下さい。
※文字を入力してもターミナルには何も反映されませんが、そのまま入力して下さい。
下記画像のようになればLaravelファイル一式のダウンロードが完了し、デスクトップ上のLaravelフォルダ
内にfirst-app
というフォルダのLaravelプロジェクトが作成されています。
下記コマンドを入力して「Laravel sail」を起動します。
$ cd first-app
$ ./vendor/bin/sail up -d
終了まで時間がかかるので、気長に待ちましょう。
無事に実行が完了すると以下のような画面になります。
次はhttp://localhost/へアクセスしてください。
下記画像のような画面が出てくればOKです。
※画像はMacの設定をダークモードにしているため、全体的に黒色のサイトになっています。
次に、下記コマンドを実行してみましょう。
$ ./vendor/bin/sail stop
無事に実行が完了すると以下のような画面になります。
このコマンドはシャットダウンと同じで開発環境をオフにすることができます。
もちろん開発環境をオフにしたので、再度http://localhost/にアクセスしてもLaravelの画面は表示できません。
Macをシャットダウンする時や開発を中断する時は、このコマンドを実行してください。
開発を再開する場合は、ターミナルで下記コマンドを~/Desktop/Laravel/first-app
配下で実行しましょう。
$ ./vendor/bin/sail up -d
最後に
これでLaravelの開発環境の構築は完了です!
ここから自由にLaravelを使用して開発していきましょう!
それでは、良いLaravelライフを!
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