こんにちは!
PHPのLaravelやJavaScriptでWeb開発をしているフリラーンスエンジニアのファドと申します!
本日の内容は、
ズバリ、未経験エンジニア転職でSES企業に転職するとどうなるのかを徹底解説していきます!
未経験エンジニア転職を考えている方がぶち当たる最初の壁は、プログラミングが難しすぎることだと思いますが、その次くらいにSES企業に応募するかという壁があると思っています笑
すでにSES企業について色々調べていると思いますが、下記のような疑問を持たれたことはありませんか?
- SES企業はブラックって聞くけど、実際どうなの?
- 未経験からSES企業に転職しても開発できないって聞いたけど、実際どうなの?
- SES企業は絶対にやめとけって言われているけど、実際どうなの?
そんな疑問に未経験エンジニア転職でSES企業に転職し、結果大満足だった私が正直に答えていこうと思います。
結論、良いSES企業もあれば悪いSES企業もある。
「いやどっちやねん」と思った方、仕方ないんです笑
なぜなら、世の中には本当にたくさんのSES企業があるので、すべての企業を1つのカテゴリーに入れることはできないからです。
そのため、今回の記事ではSES企業の光と闇を包み隠さず紹介していくいきながら、良いSES企業の見分け方までを伝授できたらなと思います。
それではさっそくやっていきましょう!
SES企業とは
未経験からエンジニア転職を考えている皆さんは、すでにSES企業がどのようなものなのか知っているかもしれませんが、皆さんと私の認識を合わせのためにSES企業について一度解説しておきます。
一言でSES企業を説明すると、「エンジニアを必要としている企業にエンジニアを派遣する企業」と言うことができます。
例えば、企業Aが新しいECサイトを作りたいと考えています。
しかし、企業Aには3人のエンジニアしかいないので、ECサイトのような大規模開発をしようとするとエンジニアの数が足りません。
そこで、企業Aはとある企業Bに所属しているエンジニア数名をECサイトの開発期間限定で借りることにしました。
このエンジニアを派遣する企業BこそがSES企業というわけです。
「エンジニアを派遣する企業」と聞くと派遣企業に思われるかもしれませんが、企業Aと企業Bが結ぶ契約形態は準委任契約(SES契約)という契約形態になるため、派遣企業とは異なりSES企業ということになります。
実は、私は今でも個人として一企業と準委任契約を結んでフリーランスエンジニアをしています。
私だけではなく、大半のフリーランスエンジニアがエージェントを介して企業と準委任契約を結んでいます。
つまり、フリーランスエンジニアもSES企業の個人版のようなものです。
このようにSES企業の本質部分を考えるとあまりブラック要素は感じられません。
なぜSES企業がブラックと言われるのか
先ほどの説明の通り、SES企業の本質部分にブラック要素はあまり感じられませんでした。
では、なぜ「SES企業はブラックだから絶対に転職するな!」と言われるようになったのでしょうか?
その理由には、下記のような理由が考えられます。
それぞれの理由について、詳しく解説していきます。
人を派遣すれば派遣するほど儲かるシステム
ここで1つ例え話をしましょう。
とある企業Bが様々な企業へ社員を派遣しているとします。
企業Bは、1ヶ月に1人の社員を企業に派遣すると利益が10万円出るとします。
このような場合、10人の社員を派遣すると1ヶ月の利益は単純に10倍となり100万円となります。
では、100人の社員を派遣すると1ヶ月の利益はどうなるでしょうか?
そうです。企業Bの利益は単純に100倍となり1,000万円の利益となるのです。
つまり、SES企業は案件内容に関わらず人を派遣すればするほど儲かるシステムなのです。
このようななんでも良いからとりあえず人を派遣しようという思想のSES企業だった場合、派遣される社員はたまったものではありません。
なんたって、適当な案件にアサインされてしまう可能性が大いにあるからです。
これが「SES企業に転職してもコールセンターやロースキル案件に派遣されて、開発が全くできない」といった被害を生む大きな原因です。
開発案件に参画するためには一定以上の条件が存在する
SES企業に勤めると、準委任契約という形で別企業の案件にアサインされることになります。
別会社の案件にアサインされるまでのプロセスは下記の通りです。
- 営業が各案件の参画条件を精査
- 参画条件を満たしたエンジニアのスキルシートを募集先企業に提出
- 募集先企業によるスキルシートでの書類選考
- 商談
- 参画決定
このようなプロセスを経て、SES企業の社員は案件にアサインされることになります。
ここで注目してほしいのは、参画条件を満たしたエンジニアのみが書類選考と商談に挑めるという点です。
ちなみに、スキルシートとは「エンジニアの経験を書類にまとめたもの」のことです。
商談とは、応募してきたエンジニアがプロジェクトとマッチするのかを確認する面接のことです。
つまり、開発案件に参画するためには各企業が提示している案件参画条件を満たし、商談を突破する必要があるということです。
開発案件の参画条件の例は下記の通りです。
【必須】
・PHPでの開発経験3年以上・Laravelでの開発経験1年以上
・Git/GitHubを通した開発経験
・APIの開発経験
【歓迎】
・Linux/UNIXを用いたサーバーの構築 ・運用
・大規模 ・高負荷なWebアプリケーションの開発 ・運用
このように、開発案件に参画するにはある程度の実務経験が必要になってしまいます。
これが巡り巡って、実務未経験者が開発案件にアサインされず、コールセンターなどのロースキル案件にアサインされてしまう理由です。
派遣先の環境に左右される
SES企業の社員は、様々な企業のプロジェクトに派遣されるため、派遣先の労働環境に完全に依存してしまいます。
例えば、派遣先の企業文化が残業を推奨している場合、なかなか帰りにくい雰囲気であることなどはあるそうです。
そのため、良くない派遣先にアサインされた場合、不満が出るのは当然のことになってしまいます。
商流が深くなることで単価が安くなる
「商流が深くなることで単価が安くなる」を簡単に説明すると、間に入っているSES企業が多いことでマージン費を余分に取られてしまうということです。
というのも、ほとんどのSES企業は様々な別SES企業と協業をしていて、SES企業同士で案件を紹介しています。
例えば、案件を紹介した側のSES企業は中間マージン費を取れることになっています。
そのため、案件に参画するまでの間にたくさんのSES企業が関係している場合、エンジニアがもらえる単価は安くなってしまいます。
単価が安くなると、最終的なエンジニアの給料も安くなってしまうということです。
ホワイトなSES企業は存在するのか
ここまで、SES企業がなぜブラックだと言われてしまうのかを解説してきました。
皆さんはどう思いましたか?
もう「SES企業に希望なんて無いじゃん!」と思いましたか?
実はそうでもありません。
現に、私は未経験からSES企業にエンジニア転職をして大満足でしたし、そのSES企業には感謝しても感謝しきれません。
そして、そのSES企業に入ったからこそ、今はフリーランスエンジニアとして比較的楽にお金を稼げています。
なぜ未経験エンジニア転職でSES企業に勤めて大満足だったのか
では、なぜ私が未経験エンジニア転職でSES企業に勤めて大満足だったのかを解説していきます。
それは、転職後初めての案件から開発案件に参画させてもらい、ガンガン開発させてもらっていたからです。
では、なぜそのような経験を積めたのか?
それは、ホワイトSES企業に転職できたからです。
つまり、SES企業の中にはホワイトなSES企業も存在しているということです。
ホワイトSES企業とは
では、未経験エンジニア転職におけるホワイトなSES企業とはどのようなSES企業なのでしょうか?
それは「未経験転職で入社しても開発現場にアサインしてくれる企業」のことです。
実は、ホワイトなSES企業も大きく分けると2つのパターンが存在しています。
それぞれのパターンの詳細を解説していきます!
経歴を盛って開発現場にアサインしてくれるSES企業
「経歴を盛って開発現場にアサインしてくれるSES企業」とは、実務未経験のエンジニアであるにも関わらず、経歴上では実務経験が1年から3年ほどある体で案件にアサインしてくれるSES企業のことです。
先ほどの「開発案件に参画するためには一定以上の条件が存在する」で解説した際に登場しましたが、案件に参画するためには「スキルシート」というものが必要になります。
実務未経験エンジニアの場合、これまでの実務経歴がないので本来はスキルシートに「取得資格」や「学習歴」などを記載することになります。
ただし、経歴を盛って開発現場にアサインしてくれるSES企業の場合、スキルシートに1年〜3年ほどの経歴があるよう記載することになります。
そのため、実務経験者として開発案件に応募することができるので、最初からゴリゴリ開発することができ、単価も高く設定することができるのが特徴です。
このような「経歴を盛る行為」は常識的に考えて極めて悪質ですが、未経験者が開発のできる案件にアサインしてもらえるという点ではホワイトなSES企業であると言えます。
先輩エンジニアと一緒に未経験エンジニアとして開発現場にアサインしてくれるSES企業
「先輩エンジニアと一緒に未経験エンジニアとして開発現場にアサインしてくれるSES企業」とは、同じSES企業に勤めている実務経験豊富な先輩エンジニアと一緒に開発現場へアサインしてくれるSES企業のことです。
案件にアサインされた後は、先輩エンジニアに開発の仕事を教えてもらいながら一緒に仕事をしていくことになります。
実務未経験者として開発案件に参画するので、段階的に成長することができるのが特徴です。
このようなタイプのSES企業は、案件への参画方法も参画後の業務へのストレスもホワイトで、真のホワイトSES企業と言われるのがこのタイプのSES企業です。
FADOTECHでは、このタイプのSES企業を紹介することができるので、SES企業の転職で失敗したくない方は、公式ラインからお気軽にお問い合わせください!
ホワイトなSES企業の見つけ方
それでは、ここで「実務未経験者にホワイトなSES企業」を見つける方法を解説してきます。
ホワイトなSES企業を見つける簡単な方法は、2つあります。
研修期間の有無
まず、求人情報の中に研修期間が3ヶ月以上あるかを確認してください。
ここで、3ヶ月以上のプログラミング研修期間が設けられている場合、経歴を盛って開発現場にアサインしてくれるSES企業である可能性が非常に高いです。
というのも、SES企業であるにも関わらず入社後3ヶ月間案件にアサインさせないということは、3ヶ月間の研修期間中に経験者として経歴を盛れるまでに社員を成長させる準備をしている可能性が高いからです。
コールセンターや単純作業の案件にアサインするSES企業の多くは、「研修期間1ヶ月」もしくは「研修期間なし」として募集しているところが多いです。
研修期間が1ヶ月の場合、研修と言いながらもその1ヶ月で案件に参画するための商談練習や実際の商談が行われ、結果として、案件に参画するための準備の1ヶ月となります。
研修期間がない場合、入社後すぐに案件に参画するために、入社前に案件の商談を受けることになります。
面接時にキラー質問をする
SES企業の面接を受ける際には、必ず次の質問をしてください。
「転職後は開発ができる案件に必ずアサインしてもらえるのでしょうか?」
ここで明確に「開発現場に行ける」と回答したSES企業こそが、実務未経験者にホワイトなSES企業となります。
一方で、質問の回答をはぐらかされたり、「開発には行けない」と回答された場合は、ホワイトSES企業である可能性は低くなります。
未経験エンジニア転職でSES企業がおすすめなのか?
結論、未経験エンジニア転職でSES企業に転職することは本当におすすめです!
なぜなら、SES企業であれば最小限のプログラミング学習で未経験からエンジニア転職を成功させることができ、最短で実務経験を得ることができるからです。
最小限のプログラミング学習
他の受託開発企業や自社開発企業に比べて、SES企業への転職難易度はとても低いです。
そのため、転職前に行なうべきプログラミング学習の時間を大幅に削減することができます。
一般的に、未経験から受託開発企業や自社開発企業を目指す場合、転職活動を開始する前に1000時間ほどの学習時間が必要となります。
ただし、SES企業を目指す場合、平均で300時間から500時間ほどで転職をすることができます。
つまり、受託開発企業や自社開発企業を目指す人と比べて、500時間から700時間を節約することができるということです。
また、残酷な事実として、プログラミング学習期間が長ければ長いほど挫折する確率は高くなります。
最短で実務経験を得る
エンジニアは実務経験が命です。
というのも、この先エンジニア転職をする際やフリーランス転向の際に重視されるのは実務経験年数だからです。
ということは、受託開発企業や自社開発企業を目指すために長期間の自己学習をするよりも、早くエンジニアになって実務経験を積んだほうが、今後のキャリア的にもプラスに働きます。
また、自己学習に比べて、実際にエンジニアとして働いた方が得られる経験値は遥かに上です。
これらの事実から、最短でホワイトSES企業へ転職することは、学習時間を節約し挫折率を低下させることのみならず、エンジニアとしての成長率も桁違いとなり、これからのエンジニア人生を豊かにする可能性が高いということです。
ブラックSES企業に転職してしまった人へ
万が一、ブラックSES企業に転職してしまった人は、今すぐ転職活動を開始してください。
ここで、私の友人の経験談をお話します。
私の友人は、初めて転職したSES企業が典型的なブラックSES企業でした。
そのSES企業では、最初に開発案件ではない案件に派遣され、そこで結果を出せば開発案件に行けると言われていたそうです。
その後、友人からそのことについて相談を受け、私が知っているホワイトSES企業を紹介することになりました。
その結果、友人は現在ホワイトSES企業に無事転職し、開発案件に従事することができています。
「すぐに転職したら経歴に傷が付くから」や「とりあえず現状維持で」などと思っていると一生実務経験が積めなくなってしまうので、ブラックSES企業に転職してしまった人は、今すぐ行動してください!
おすすめの転職方法
最後におすすめの転職方法を解説していこうと思います。
転職活動の流れは下記の通りです。
- 転職エージェントへの登録
- 転職サイトへの登録
では、それぞれの詳細を解説していきます。
転職エージェントへの登録
まず、未経験エンジニア転職の際に重要なことは、IT業界に特化した転職エージェントに必ず複数登録するということです。
なぜなら、IT業界に特化している転職エージェントに登録することで、IT業界や現在の未経験エンジニア転職市場を簡単に把握することができるからです。
また、複数のエージェントに登録することで、セカンドオピニオン的な意見をもらうことができます。
さらに、履歴書や職務経歴書などの添削も行ってもらえるので、転職エージェントを使用するかしないかに関わらず、必ず登録するようにしましょう!
テックゲート転職
テックゲート転職は、未経験からエンジニア転職をしたい方専用の転職エージェントです。
つまり、未経験からエンジニア転職を目指している皆さんにとっては、必ず登録するべき転職エージェントの1つです。
また、運営会社の株式会社セルバ自体がWEB開発会社であるため、IT業界にも精通しており、様々な企業とのコネクションを持っているのが特徴です。
転職活動を始めようと思ったら「テックゲート転職」の個別相談に申し込んで、IT業界の現状や未経験エンジニア転職市場に必ず聞いてみましょう。
Geekly
Geeklyは、IT業界に特化している転職エージェントです。
経験者向けの求人も多いですが、未経験者向けの求人もかなり多く、IT業界に特化したエージェントのため業界に詳しい人が必ず担当エージェントとして付いてくれます。
また、Geeklyにしかない求人も数多くあるので、そういった非公開求人に応募するためにも、必ず登録してください!
転職サイトへの登録
先ほど紹介した2つの転職エージェントに登録したら、次は転職サイトに登録してきます。
ちなみに、未経験からのエンジニア転職を目指す場合の主戦場は転職サイトにあると思ってください。
エージェントにおすすめされた企業の中で良いものがあればもちろんいいですが、基本的に良い企業というものには自分から応募するような形の転職サイトに広く存在している可能性が高いです。
これから紹介する転職サイト3つは必ず登録して、まずはどのような企業があるのかを自分の希望を入力しながら検索してみてください。
doda(デューダ)
dodaは日本最大級の転職サイトのため、とにかく企業が豊富で応募しやすいのが特徴です。
また、dodaにもエージェント制度が存在するので、エージェントとしての使い方もできます。
dodaは応募のハードルがとても低くどんどん気になった企業へ応募ができるため、下手な鉄砲数撃ちゃ当たる作戦で色々な企業と出会うことができる優良転職サイトです!
まず、dodaは必ず登録しておきましょう。
リクナビNEXT
リクナビNEXTも日本最大級の転職サイトであり、転職者の8割が利用すると言われている定番の転職サイトです。
求人数がとにかく豊富で、未経験者歓迎の求人も多く存在しています。
そのため、dodaと同じくこちらにも必ず登録し、自分の希望している企業がないか日々チェックすることが大切です。
Wantedly
Wantedlyは、転職サイトというよりもビジネスSNSサービスという方が正しいかもしれません。
他の転職サイトよりもカジュアルに使用することができます。
特徴はなんといっても給与などの条件面は記載NGであるということ。
Wantedlyで採用募集をしている会社は、いわゆるベンチャー企業が多く、まだまだ伸びしろのある企業がたくさん登録しています。
そのため、ベンチャー気質で高い成長意欲のある方にはとてもピッタリなサイトです。
こちらもサイトも未経験募集が数多く存在しているので、必ず登録しておきましょう。
最後に
最後まで記事を読んでくださってありがとうございました。
どうですか?
皆さんのSES企業のイメージは変わりましたか?
受託開発企業や自社開発企業だけを転職目標にするのは、本当にもったいないです。
ぜひSES企業も転職先の候補に入れてみてくださいね!
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なお、ファドが所属しているDiscordの無料プログラミングコミュニティー「TOMONI CODE」では、プログラミングを学習している方から、現役エンジニア、フリーランスエンジニアの方がワイワイ交流しています。
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